貯信の時代。個人が信用信頼を貯めるという考え方とその先
どうも、じぇいです。
いきなりですが、これからは貯信の時代でしょう。
貯信:信用や信頼を集め貯めること。
ぼく、大学3年生のときにクラウドファンディングサービスを提供する会社に半年間インターンしてたんです。
今から2年前。
当時COOが「これからは個人がいかに周囲から信用信頼を集め、貯められるかが大事」みたいなことをよく言ってました。
最近のクラウドファンディング業界やUber、Airbnbなどの流れをみて
なるほどたしかにそうだな、と。
(2年越しの納得)
例えばクラウドファンディング(インターネットで不特定多数の人から資金を調達する仕組み)。
支援者と呼ばれる人はクラウドファンディングのサイト内に掲載されているプロジェクトをみてお金を支援するわけですが、
最近、芸人のキングコング西野さんが絵本制作や個展のために数千万の資金調達に成功したんです。これ別に彼の作品が素晴らしいからっていうのが一番の成功理由ではなくて、彼がひとりの人間として社会に認知されていて、プロジェクトに支援者が直接参加できるという特典がついているからだと思うんですよ。そこには西野さんとAさん、西野さんとBさんみたいに個人間の信用信頼が前提としてあるわけで、それがどんどん繋がって(あの人が支援してるなら私もという芋づる式みたいなイメージ。ここには支援者個人間の信用信頼がある。)支援の輪が広がったんだと思うんです。つまり、信用信頼がどんどん貯まっていった。
ちなみにこのプロジェクト、別に彼が有名人だからうまくいったとかじゃない。疑ぐり深い人はクラウドファンディングでググってReadyFor、Makuake、キャンプファイヤーあたりのプロジェクトいくつか見てください。
AirbnbとかUberも考え方は同じ。ただ、貯信という意味では少し先をいっています。
Airbnbに関していうと、ホテルへの評価レビューと同じようにホスト(家や部屋を貸す人)への評価レビューが利用者によって書かれています。
一つ違うのはホストも利用者に対するレビューが書けること。
ここが圧倒的に違う。
例えば、部屋のものを壊したりホストへの態度が最悪だったりすると
「この利用者は態度が悪い。横柄だ。」とホストに書かれることがあります。
そのレビューは他のホストにも見えるので、次Airbnbを利用しようとしてもそのレビューをみたホストは部屋を貸すのは断ろう、と思うわけです。つまりこの利用者は貯信できてない。
Uberも同じように、「乗客からドライバーへの評価レビュー」と「ドライバーから乗客への評価レビュー」それぞれあるのでAirbnbと同じようなことが起きる可能性があるということですね。
クラウドファンディングの信用ベクトルが一方通行だったので違いがわかるかと思います。
こういった個人だけで完結する相互の信用信頼の関係や仕組みは今後どんどん当たり前になっていくはず。
食べログとかホットペッパーなんかは不公平ですよね。客の態度が最悪でもレビューを書いているのはその客自身ですから利用した店のことはなんとでも書けるわけです。
AirbnbとかUberは相互レビューという形で信用信頼の関係が可視化される、貯信の流れがわかるから口コミがかなり信用できる。
中国では個人の信用度をスコア化するサービスも出てるくらい。
中国らしいと言えばそれでおしまいですが
僕はまだまだこの考え方、それを元にしたサービスは出てくるんじゃないかと考えています。
では。